2018年3月10日19時41分に朝日新聞DIGITALで、張本智和が試合終了後に水谷隼と握手をしていないと誤解されるタイトルの記事を発表した。
本記事のトップの写真のように張本選手は、水谷選手としっかり握手をし頭も下げている。
参考までに、張本選手と水谷選手が握手をしていることが分かる動画を載せておきます。
(動画の12分20秒過ぎで握手しています。動画は12分20秒から始まります。)
張本選手は東京オリンピックまでに最強中国を倒して金メダルを取るかもしれない日本卓球界の宝です。
オリンピックで金メダルを目指して、日々努力を積み重ねている張本選手に対して、事実を誤認させる記事が広まっている状況を少しでも良く出来ればと願っている。
全日本卓球選手権2018 男子シングルス 決勝 | 水谷隼 vs 張本智和
https://youtu.be/HEYP_Rv7_KM?t=12m10s
誤解を招いた朝日新聞DIGITALの記事の検証
問題となっているのは下記の記事である。
URL:https://www.asahi.com/articles/ASL3B5VH2L3BUTQP02S.html?iref=pc_ss_date
タイトルについて
このタイトルを見ると、ほとんどの人は
『張本選手は試合後に水谷選手と握手しなかったことを卓球協会から注意された。』と勘違いするであろう。
しかし、張本選手は実際には試合終了後にベンチの父親と抱き合った後、すぐに水谷選手と握手している。
このタイトルだけを見て、本文を読まない人は、確実に事実と違うことを認識するであろう。
本記事を書いた記者の狙いは、張本選手が非常識な選手であるという間違った認識を多くの人に植え付けようとしているのではないかと考えられる。
現在は、タイトルは下記のように変更されている。(2018年3月11日 20時現在)
卓球協会、張本を注意「試合後はまず対戦相手と握手を」
このタイトルで記事を書いていればここまで大きな問題にならなかったのではないでしょうか。
最初のタイトルと違う内容になっています。
卓球協会は何を注意したのか
卓球協会が注意したことを記事から抜粋する。
1月の全日本選手権の男子シングルス決勝では、優勝した張本智和(エリートアカデミー)が、試合終了後に対戦相手の水谷隼(木下グループ)と握手せずに、ベンチに駆け寄った。この点について、協会は張本を注意した。
この記事自体は、ウソは書いていない。
しかし、張本選手の試合後の行動は動画を見れば分かるように下記のとおりである。
①水谷選手に勝利する。
②父親のところに駆け寄り抱き合う。
③父親抱き合った直後、水谷選手と握手をする。
④審判と握手をする。
⑤水谷選手のコーチと握手をする。
この記事は明らかに①と②の行動のみを切り取っている。
父親と抱き合ってから、水谷選手と握手するまでわずか5秒程度である。
卓球協会が注意したのは、明らかに②と③の順序が逆だったことに対してであり、握手していないことを注意したのではないはずだ。
この記事しか呼んでいない読者は、ほぼ間違いなく張本選手が水谷選手と握手していないと勘違いするであろう。
捏造記事とまでは言えないかもしれないが、明らかに読者が誤解するように意図的に書いた記事のように感じる。
最後に
日本卓球史を塗り替える偉業を達成した瞬間に握手をするタイミングが一般的マナーと少し違ったことに関して、卓球関係者および卓球ファンで嫌悪感を抱いた人はほとんどいないのではないだろうか。
卓球協会は卓球がこらまでになく人気が出てメジャーなスポーツになってきたので、卓球はマナーを大切にしていることを示したのではないだろうか。
日本卓球卓球界がより発展するためには、全体のレベルがより高くなり最強中国に追いつき追い越すことが必要と考える。
それには、張本選手のような素晴らしい選手の活躍が必要不可欠である。
多くの卓球選手や卓球ファンは張本選手を尊敬し憧れているだろう。
張本選手の周りの人にはメンタル面でもより一層のサポートを行って欲しいと思う。
張本選手には、今後は日本の卓球界を牽引し、世界での活躍を期待したい。