東京オリンピックは2020年7月24に開幕します。(卓球は7月25日~8月7日に開催されます。)
開催まで1年を切りますます代表選考の争いは激化しています。
今回は東京オリンピックの選考基準についてわかりやすく説明します。
東京オリンピックの代表選手の代表選考基準
卓球はオリンピックの選考基準が事前に発表されています。
選考基準をわかりやすく解説します。
シングルス出場選手(2名)の選考基準
2020年1月の世界ランキングで日本選手の上位2名がシングルス出場選手となります。
世界ランキングの決め方を詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
この選考基準で決定できない場合(1 位の選手が3 名以上、または2 位の選手が2 名以上重複した場合)は下記の順位でシングルス出場選手を決めます。
- 2019年開催の国際大会での優勝回数
下記の数字は優先順位です。(レベルの高い大会順です。)- 世界選手権
- ワールドカップ
- ワールドツアー・グランドファイナル
- ワールドツアープラチナ6大会
- 世界ランキング30以内の選手に勝利した回数
日本選手も含むみ、同一の選手に勝った場合もカウントする。 - ①、②でも決まらなかった場合は、該当する選手同士で最終決定戦を行う。
団体戦の出場選手1名の選考基準
団体戦は3名ですが、2名はシングルスの出場選手がメンバーとなります。
残り1名の選考基準はこのようになっています。
シングルスの出場選手とダブルスが組め、団体戦でシングルス及びダブルスにて活躍が期待できる選手1 名を、強化本部が決定する。
団体戦の出場選手の選考基準は明確になっていません。
シングルスの出場選手のどちらかとのダブルスで結果を残している選手、もしくは2020年1月の世界ランキングで3位の選手になると思われます。
混合ダブルスの出場選手のペア
団体戦の出場選手の男女各3名の選手の中で、最高のペアになると考えられる混合ダブルスペア1組を強化本部が決定します。
つまり、ワールドツアーなどの国際大会や全日本選手権の混合ダブルスで結果を出すことで、東京オリンピックの混合ダブルスの出場が可能になるということでしょう。
日本卓球協会では混合ダブルスの選考についてのこのような補足事項が記載されていました。
日本は開催地枠として全種目のエントリーが保障されており、予選で出場資格を獲得する必要がない。従って、混合ダブルスベスト 4 に代表資格が発生する予定である2019 年12 月ITTF ワールドツアーグランドファイナルについては、混合ダブルスの代表候補選手選出の対象大会としない。
日本以外の国は混合ダブルスの代表資格を得るためにはグランドファイナルでベスト4に入ることが必要になるようです。
リザーブ選手
リザーブ選手の選考基準はこのようになっています。
日本がメダルを獲得するために必要なダブルス及びシングルスでの国際競争力を持ち合わせている者1 名を、強化本部が決定する。
リザーブ選手の発表時期はJOC へのエントリー期限直前とする。
基本的には、日本選手の中で4番手の選手が選ばれることになるでしょう。
リオオリンピックでは女子では平野美宇、男子は大島祐哉がリザーブメンバーとしてオリンピック出場選手として同行したことは、当時大きな話題となりました。
リザーブ選手は団体戦の補欠で、代表選手にアクシデントがあった時に変わりに出場することになります。
オリンピック開催中は代表選手の練習相手などのサポートが主な役割となります。
まとめ
東京オリンピックの卓球の代表選手の選考基準を説明してきました。
シングルスの出場選手は世界ランキングの上位2名とわかりやく透明性のある選び方は公平性がありよいのではないでしょうか。
日本の卓球のレベルは年々上がってきており、日本のトップ選手なら誰が出場しても活躍を期待できるでしょう。
これから年末にかけて、ますます日本代表の争いが激しくなってきます。
ワールドツアーなどの国際大会もオリンピックの選考の大会と捉えて見てみると、いつも以上に楽しめるのではないでしょうか。