ワールドツアーのブルガリアオープン2019が閉幕しました。
本大会では、張本智和が男子シングルス優勝、水谷隼・伊藤美誠ペアが混合ダブルス優勝など日本選手の活躍も目立った大会でした。
2019年に開催されるワールドツアーの結果は東京オリンピックの日本代表の選考基準に関係します。
ブルガリアオープン前後で選考レース状況の変化を見ていきましょう。
東京オリンピックの選考基準
まずは、東京オリンピックの卓球の日本代表の選考基準の概略です。
東京オリンピックには男女それぞれ3名が団体戦に出場できます。
そのうち男女各2名はシングルスにも出場することが出来ます。
シングルスの2名の選考基準は『2020年1月の世界ランキングの日本選手の上位2名』となります。
詳細は『東京オリンピックの日本代表の選考基準』にまとめましたのでご興味があればご覧ください。
世界ランキングはワールドツアーなどの国際大会の結果によって得られるランキングポイントが多い方が高くなります。
詳細は『卓球世界ランキングのシステムの解説』を参考にしていただければと思います。
2020年1月時点で有効なランキングポイントの変化について見ていきます。
ブルガリアOPでのランキングポイントの変化
男子
2019年度の前半のワールドツアーの成績から東京オリンピックのシングルスの2枠の争いは『張本智和』『水谷隼』『丹羽孝希』の3名に絞られそうです。
ブルガリアオープン前の2020年1月時点で有効なランキングポイントはこのようになっていました。
- 張本智和:9535ポイント
- 水谷 隼:7840ポイント
- 丹羽孝希:7690ポイント
ブルガリアオープンで獲得したランキングポイントはこのようになります。
- 張本智和:1800ポイント(優勝)
- 水谷 隼:900ポイント(ベスト8)
- 丹羽孝希:540ポイント(ベスト32)
ランキングポイントは、上位8大会の合計というルールがあるので計算は少し複雑ですが、ブルガリアオープンで得られたポイントと2019年度の大会で得た9番目に高いランキンポイントの差がプラスされます。
- 張本智和:10660ポイント(+1125ポイント)
- 水谷 隼:8200ポイント(+360ポイント)
- 丹羽孝希:7690ポイント(+0ポイント)
張本智和が独走状態になってきており、上位2名に入る可能性はかなり高くなっています。
丹羽孝希は水谷隼との差が付き始めました。中国トップ選手の出場のないチェコオープン2019で巻返しを狙いたいところでしょう。
女子
2019年度の前半のワールドツアーの成績から東京オリンピックのシングルスの2枠の争いは『伊藤美誠』『平野美宇』『石川佳純』の3名に絞られそうです。
ブルガリアオープン前の2020年1月時点で有効なランキングポイントはこのようになっていました。
- 伊藤美誠:10370ポイント
- 平野美宇:9590ポイント
- 石川佳純:9405ポイント
伊藤美誠が一歩リードしている状況です。
ブルガリアオープンで獲得したランキングポイントはこのようになります。
- 伊藤美誠:1170ポイント(ベスト4)
- 平野美宇:720ポイント(ベスト16)
- 石川佳純:900ポイント(ベスト8)
ランキングポイントは、上位8大会の合計というルールがあるので計算は少し複雑ですが、ブルガリアオープンで得られたポイントと2019年度の大会で得た9番目に高いランキンポイントの差がプラスされます。
- 伊藤美誠:10865ポイント(+495ポイント)
- 平野美宇:9590ポイント(+0ポイント)
- 石川佳純:9585ポイント(+180ポイント)
伊藤美誠が少し平野と石川を少し引き離し、代表入りの可能性が高くなりました。
石川佳純は少しポイントを増やし、平野美宇に迫ってきました。
石川佳純と平野美宇はチェコオープン2019の結果は非常に大切になります。チェコオープン2019も中国のトップ選手の出場がないので上位進出し、ランキングポイントの大幅アップを狙いたいところです。
まとめ
男子は丹羽孝希が少し後退していますので、チェコオープン2019での活躍を期待したいところです。
女子は石川佳純と平野美宇のポイントがほぼ同じでこれからの成績が日本代表の結果に直結することになります。
次はチェコオープン2019でどのように日本代表の選考レースが進むのか楽しみにしましょう。
チェコオープン2019はこちらで結果をお伝えします。