ブルガリオープン2019とチェコオープン2019の連戦で東京オリンピックの代表争いの後半戦が始まりましたが、
8月25日に閉幕しました。
本大会では、平野美宇が女子シングルス準優勝、平野美宇・芝田沙季ペアが女子ダブルス準優勝、水谷隼・伊藤美誠ペアが混合ダブルス準優勝など日本選手の活躍も目立った大会でした。
2019年に開催されるワールドツアーの結果は東京オリンピックの日本代表の選考基準に関係します。
チェコオープン前後で選考レース状況の変化を見ていきましょう。
東京オリンピックの選考基準
まずは、東京オリンピックの卓球の日本代表の選考基準の概略です。
東京オリンピックには男女それぞれ3名が団体戦に出場できます。
そのうち男女各2名はシングルスにも出場することが出来ます。
シングルスの2名の選考基準は『2020年1月の世界ランキングの日本選手の上位2名』となります。
詳細は『東京オリンピックの日本代表の選考基準』にまとめましたのでご興味があればご覧ください。
世界ランキングはワールドツアーなどの国際大会の結果によって得られるランキングポイントが多い方が高くなります。
詳細は『卓球世界ランキングのシステムの解説』を参考にしていただければと思います。
2020年1月時点で有効なランキングポイントの変化について見ていきます。
チェコOPでのランキングポイントの変化
男子
2019年度のブルガリオープン2019までの成績から東京オリンピックのシングルスの2枠の争いは『張本智和』『水谷隼』『丹羽孝希』の3名に絞られそうです。
チェコオープン前の2020年1月時点で有効なランキングポイントはこのようになっていました。
- 張本智和:10660ポイント
- 水谷 隼:8200ポイント
- 丹羽孝希:7690ポイント
チェコオープンで獲得したランキングポイントはこのようになります。
- 張本智和:540ポイント(ベスト32)
- 水谷 隼:720ポイント(ベスト16)
- 丹羽孝希:540ポイント(ベスト32)
ランキングポイントは、上位8大会の合計というルールがあるので計算は少し複雑ですが、チェコオープンで得られたポイントと2019年度の大会で得た9番目に高いランキンポイントの差がプラスされます。
- 張本智和:10660ポイント(+0ポイント)
- 水谷 隼:8245ポイント(+45ポイント)
- 丹羽孝希:7690ポイント(+0ポイント)
今大会は日本男子の活躍は少なく、ポイントはあまり変動ありませんでした。
丹羽孝希は今後の大会で好成績を残し水谷隼の差を縮めていかないと苦しくなってきます。
女子
2019年度ののブルガリオープン2019までの成績から東京オリンピックのシングルスの2枠の争いは『伊藤美誠』『平野美宇』『石川佳純』の3名に絞られそうです。
チェコオープン前の2020年1月時点で有効なランキングポイントはこのようになっていました。
- 伊藤美誠:10865ポイント
- 平野美宇:9590ポイント
- 石川佳純:9585ポイント
伊藤美誠が一歩リードし、平野美宇と石川佳純は接戦です。
チェコオープンで獲得したランキングポイントはこのようになります。
- 伊藤美誠:720ポイント(ベスト16)
- 平野美宇:1440ポイント(2位)
- 石川佳純:1170ポイント(ベスト4)
ランキングポイントは、上位8大会の合計というルールがあるので計算は少し複雑ですが、ブルガリアオープンで得られたポイントと2019年度の大会で得た9番目に高いランキンポイントの差がプラスされます。
- 伊藤美誠:10865ポイント(+0ポイント)
- 平野美宇:10175ポイント(+585ポイント)
- 石川佳純:9855ポイント(+270ポイント)
伊藤美誠はポイントの加算できませんでした。平野美宇と石川佳純はポイントを加算し伊藤美誠はとの差が縮まりました。
平野美宇は本大会で石川佳純との直接対決を制し準優勝して石川佳純とのポイントの差を広げました。
伊藤美誠の優位は変わりませんが、平野美宇と石川佳純の今後の成績次第では逆転もありえますので油断はできない状況です。
まとめ
男子は丹羽孝希が少し後退していますので、次の大会での活躍を期待したいところです。
女子は伊藤美誠、平野美宇、石川佳純のポイントの差が縮まり代表争いが熾烈になってきています。
9月はアジア選手権、10月にはスウェーデンオープンやドイツオープンも開催されます。
日本代表の選考レースのゆくへを楽しみにしましょう。